帰りのHRでテストの成績一覧表が渡される

明君はやっぱり赤点ギリギリ

彩もいつも通り


「愛梨は蒼登さんの妹だけあって
元は頭良かったんだね」


「みたいだね~
蒼兄に全部知能を吸い取られてたかと思ったよ」


彩がゲラゲラ笑ってる

本気で同じ兄妹でなんで蒼兄だけ
頭が良いんだろうって思ってたもん


「嵐が学年でトップなんて凄いな
これでモテたりして」


「ダメ~!!
それは絶対ダメ」


明君の一言で必死になる


「大丈夫
嵐君は女子が近づくだけで睨むから
愛梨以外近づける子いないよ」


「そうそう」

明君と彩がそう言ってくれるけど
嵐の方を見ると
優しい笑みを浮かべてた


何だか恥ずかしくなって俯いたら
彩にからかわれた


明君と彩はテスト結果が出て
安心したから遊びに行くんだって


私と嵐は家に向かう


「嵐が学年1位なんて本当凄いよね」


「そんな喜んでくれるのなんて愛梨ぐらいだよ」


「何で?
うちの親も絶対喜んでくれると思うよ」


「…そうだな」


本当は自分の両親に認めて貰いたいよね