色々考えたけど
いい案が浮かばず…
彩は結構はっきりしてるし
サバサバしてるから
思い立ったら即行動
恋愛もそうみたいで明君に色々アピールしてる
私に出来る事なんてないんじゃないかな
そう思ってたら
嵐に久々に音楽準備室に連れて行かれた
机に座って両手を広げる嵐に
抱きついた
「最近の愛梨、変だけど何かあったのか?」
「…何もないよ」
嵐、気づいてたんだ
「言えない事なのか?」
嵐を見上げると真剣な顔
「そんなんじゃないよ
ただ…明君には言わないでね?」
「明?
何で明なんだ??」
眉が攣り上がって不機嫌そう
「違うよ!!
彩がね…その好きみたいなんだ」
「あぁ宮本?
何で愛梨が悩んでるんだ?」
「何か出来ないかなぁっと思って」
「あれだけやってんだから必要ねーだろ」
「あはは、やっぱり?」
彩はわかりやすいもんね
「2人の事だから2人でどーにかするだろ」
まぁ嵐の言うとおりなんだけどね
授業開始のチャイムが鳴り始めた
「嵐~戻らなきゃ?」
嵐は抱きしめたまま離してくれない
「嵐??」

