みんなが帰ってすぐに今度は
パパとママが帰って来た

凌さんのお父さんから連絡が入ったらしい

一通り蒼兄が説明してくれた後
拉致をされた後の説明をさせられた


「俺のせいですみません」

嵐が頭を下げた


「嵐君、頭を上げなさい
愛梨の怪我も大した事ないみたいだし
そんなに自分を責める必要はないんだ
また愛梨を守ってやってくれるね?」


嵐は目を見開いた


「今度は…絶対守ってみせます」


「それから愛梨を真っ先に
助けに行ってくれてありがとう
嵐君が間に合わなかったら愛梨は…」

ママが言葉に詰まってパパが肩を抱いた後
パパとママは2人で嵐に頭を下げた


「「本当にありがとう」」


「頭上げてください
俺はただ感情に任せて突っ走っただけです」


「これからも愛梨を頼むな」

パパに言われて嵐は頷いた


2人はバタバタとまた仕事に戻ったから
3人で出前を取って食べた



「親がああ言ったからって2人が
縛られる必要はないんだからな?」


蒼兄…何言ってんの?


「お互い別に良い奴が出来たら
別々の道を歩めって事だ」


蒼兄は真剣な顔だった


「愛梨以上の女はいないっすよ」


「そうか…なら
嵐もそろそろ敬語やめろよな」


蒼兄が照れくさそうに笑った


「…わかりました」


蒼兄が言ってる事はわかったけど
結局は何が言いたかったのかよくわからなかった