帰りにジャンボパフェで有名なお店に行った

4人前だけど…2人で食べる


「美味しい~」

「本当愛梨は幸せそうに食べるね」

彩にクスクス笑われた


「彩は好きな人とかいないの?」

「ん~いないなぁ」

「好きな人が出来たら教えてよね?」

「わかってる~」

パフェは結局2人で食べきった


「食べたね~」

「ね~」

「もう夕飯要らない
甘い物は当分いいわ」


彩が手を振りながら言うから
笑いながら帰る事にした


「今日は愛梨の家に寄っていい?」


「良いよ~たぶん
明君と凌さんも来てるんじゃないかな」


昨日蒼兄がそんな話をしてたっけ




公園を通り過ぎようとした時

黒いワンボックスカーから
…南丘の男の人達が数人出てきた


「彩、急ぐよ」

小声で言うと頷いたから
俯いて足早に通り過ぎようとした



「おっと…やっと見つけたから逃がさねーよ」


何?

何なの??


「川瀬の妹だな?」


金髪に鼻ピアスしている人が聞いてくる


「何の用ですか?」

私が答える前に彩が聞いた


「あ”ぁおめーには用はねーんだよ
こっちの女だ」


あっという間に取り囲まれた


「何なんですか!!!」


「シュウジさんこの女です」

金髪に緑のTシャツに
学ランを羽織った人が降りてきた


「…乗せろ」


…怖い


逃げようとしたけど…


お腹に痛みが走って
意識が朦朧とする


「今すぐ川瀬蒼登に妹を助けたければ
F区25番倉庫に来いって言っておけ
早く来ないと妹の無事は保障しないってな」

…彩

そのまま車に乗せられた所で
意識がなくなった