看護師が来て
一応、嵐は一通りの検査をする事になった

警察の人が来るという事で
明君とパパとママが病室に残ったまま
私と蒼兄は喫茶ルームに移動した


蒼兄はアイスコーヒー
私はアイスキャラメルラテを頼んだ


甘さが身体に染み込む


「あのまま嵐が目覚めなかったら
顔の原型がつかないぐらい殴ってたな」

フッと笑いながら蒼兄が言うけど
やると言ったらやる蒼兄だ

全然笑えないよ


「でも、家は空いてる部屋が結構あるし
実際、嵐はどうすんだろうな?」


どうするって…でも想像出来ないよ


「さぁ?…わかんない」

苦笑いを浮かべた


「親父と母さんの事だからありゃ本気だぞ」


確かに…
普通は親って同棲とか反対するだろうけど
弁護士って堅い仕事してる割には
うちの親は…
子供の私が言うのもおかしいけど
ちょっと変わってるっていうかはじけてる


「蒼兄は彼女とかいないの?」


「俺?…俺は今は良いわ
ツレといる方が楽しいしやりたい事も多いしな」

さすが自由人、蒼兄


2人で色々話してるとママが呼びに来た


警察の人は帰ったらしい


嵐にも明君にも特にお咎めはない

まぁ被害者なんだから当たり前だよね


病室に戻ると明君とパパが話に盛り上がってて
2人でバカ笑いしてた

何だろう…

またバカみたいな事を言ってるんだろうな