病室に入ると、何故か嵐と明君は笑ってた


「蒼登さんご心配かけました」

真剣な顔に嵐が戻して挨拶をしてる


「ばーか
それはうちの親と愛梨に言っとけ」


その後、蒼兄はうちの親の事
嵐の親の事を話した


知らなかった


パパがそこまで動いてくれてるなんて…


「俺の為にそこまで…」


「嵐の事を娘を任せられるって思ってるからだ」

嵐は嬉しそうに微笑んだ

私の大好きな嵐の表情だ

久々に見てキューンっとなった



その瞬間

ガラッ


ノックもなしにドアが開いた


パパとママだ


「嵐君意識が戻ったって聞いて…」


ママが涙を流した


「良かった、良かったな」

パパも喜んでくれてる


「俺のせいで色々迷惑や心配をかけてすみません」


「いやいや、嵐君は何も心配しなくていいんだ
家族だって思ってるんだから…」


「…ありがとうございます」

嵐は目を潤ませてた


「そうそう、いつでも家にいらっしゃい
何なら引越して来ても良いわよ」


「おぉ瑠璃それは良いアイデアだな」

パパがママを褒めてるけど
明君は目が点になってるし
嵐は苦笑いしてる
蒼兄はヤレヤレって感じのポーズを取ってるし…


「パパ!!ママ!!」

「あら良いじゃない、ねぇ?」


嵐に同意を求めてるよ
苦笑いを返してる嵐



「一応、親御さんにも連絡したんだが…」

パパが重苦しそうに口を開いた


「良いんです
来ない事はわかってるし来て欲しいとも思えないんで」


昔の嵐みたいな冷たい無表情の顔