私も料理上手だったら、
お手伝いできたのかな……

こんなことなら、
ままのお手伝いしておけばよかったよ。


「それでさ~…ねぇ?柑菜ちゃん聞いてる?」

「あ、すいません」

「ボーッとしちゃって…なんかあった?」

「なにもないですよ」

ううん。
何もなくない…ただ、このモヤモヤする気持ちをなかったことにしたい。

キッチンに立つ二人は…
美男美女ですごくお似合いだ。

「あ、そうだ…真守さんちょっと耳貸してください」

そういうと、悠梨は真守さんに耳元で何か言った。
真守さんは、驚いた顔をしたけど…
今度は悠梨に耳打ちをする。

秘密の話なんてしちゃうんだ…。

私は本当に心が狭い…。
私の真守さんじゃないのに。

「翔さん、私ちょっと…コンビニ行ってきます」

「え、俺も行く〜」

「あの…少し考え事したいので…」

翔さんは、わかったと二人の所へいった。
よし…ちょっと、頭冷やしに行こ。