「ねぇ、できたけど」

「じゃあ行くよ!!」

悠梨は、私の手を引っ張って急いで家を出る。

「ほら、乗って!!」

「悠梨、待ってどこいくの?!」

「いいから!!」

悠梨の迫力に押されて、黙って助手席に乗る。
…日曜日空けといてって真守に言われたのに。
ごめんね、真守。

「間に合うかなぁ」

「え、なにに?!」

「ん?なんでも~」

悠梨は、スピードを上げて走る。
30分くらいでそこに着いた。

…ここは、ホテル??

「なんで、ここ?」

「はい、立ち止まらない!!歩く!」

わけもわからず頭の中が混乱する。
なんで、ホテルに??
しかも、こんな早くに……

悠梨についていくと、一つの部屋についた。

「はい、ついた!ドア開けてみて」

「うん?」

ドアを開けると、
そこには白いドレスが置いてあった。

それも、前に真守と見に行った時に一番気に入ったやつで、、でもなんで…あるの?

「ゆ、悠梨…?」

「…今日はあんたの結婚式。真守さんが内緒で用意してたの」

そんな…まさか……

私は嬉しくて、嬉しくて…泣いた。