「…んな…起きて」
「んぅ…」
起こされて、目を開けると真っ暗でぼんやりとしか見えなかった。
あれ?まだ、ついてないのかな…?
「おはよう」
「ふぁ…おはよう……まだ、ついてないの?」
「んーん、着いたで。寝起きで申し訳ないねんけど…外出てもらえるか?」
私はいうとおりに外に出る。
真守さんも降りてきて私の目の前に立っている。
「上見て」
そして、またいうとおりに上を見る。
目に映ったのは、夜空いっぱいの星。
前に見せてもらった星空も綺麗だったけど、もっと綺麗な星空。ら
「綺麗…」
「せやろ?…柑菜に見せたくてな」
「真守さん、ありがとう」
私の声は、泣く前の声みたいになってて…
感動して泣きそうになった。
「あ~、待って。泣くの早い…」
「え?」
すると、真守さんは真剣な顔で私を見る。
「柑菜?」
「はいっ」
なぜか、緊張を覚える私。

