「なんも、心配することなんてない。俺は、お前だけやで」

「…うんっ、私も真守さんだけだよ」

…安心していいんだ。
真守さんの言葉を信じるんだ。

「高い!!すごく!高い!!ほんと、高い!」

上の方まで来ると、私のテンションは戻ってずっと高いばっかり言ってた。

「柑菜、目瞑って?」

「ん?」

私は、いわれるままに目をつぶる。

──────チュッ

唇にやわらかいものが触れた。

「////」

「 顔赤くして可愛いめっちゃな~」

…好きだな。私より何倍も上手の真守さん。

観覧車を降りた後、車に戻った。

「楽しかった!!ありがとう!!」

「なんも〜、そしたらこっからまたしばらく時間かかるし寝な?…着いたら起こしちゃるわ」

「ん、ありがとう~」

ちょうど睡魔がきたから、寝ることにした。

タバコの匂いと、真守さんの車のいい匂いを感じながら私は眠りについた。