「あ、真守さん。アルバム下ろしてくれた?」

「アルバム?あぁ、なかったでそんなん」

え?なかった?!
私は立ち上がって押し入れを開ける。

「え?」

さっきまであったはずのアルバムが、姿を消していた。

どうして?真守さん、隠したの?
まさか、そんなことあるわけないよね?

どうして、何でも隠すの?

「どないした?」

「…真守さん隠した?アルバム」

「いや?隠す理由ないやろ」

嘘。嘘だ。
なんで、嘘つくの?

「真守さんの嘘つき。もう知らないっ」

私は、きっと涙目だ。
なんで、泣きそうなの?

アルバムを見せてもらえないから?
それとも、嘘つかれたから?

…私は真守さんがわからないよ。

私はリビングのソファに丸くなって眠った。