一体なんだったんだろ。
誰だったんだろ。

私の頭の中は、それでいっぱいで…私の家から真守さんの家までどう帰ってきたか覚えてない。

「柑菜?どしたん?そんなぼーっとして」

「あ、いや!ううん!なんでもない!!あ、そうだ!私の小さい頃の写真みせてあげる!」

私は携帯を取り出してさっき撮った私の小さい頃写真をみせる。

「めんこいな〜。小さい頃の柑菜に会ってみたいわ。きっと、天使の子だったんやろな〜」

よしよしと、頭をなでてくる真守さんに私はいつも慣れずにドキドキする。

「そんなことないよ///真守さんの小さい頃写真ないの~?絶対、真守さんのほうが天使だと思うけどな」

「せやなぁ、ないわ〜。俺小さな時から、苦手やってんカメラ」

なーんだ、ショック。
でも、そっか…それならあの写真の人が真守さんっていう可能性はなくなったよね。