「ま、真守さん?!」

慌てて真守さんに駆け寄る。

「あ、じゃあ2人でポップコーン行ってくるからあとで連絡して?…ほら、翔行くよ」

「おう」

悠梨は、気をきかせて行ってしまった。
ほんと元気づけてくれたり、ありがとう。

2人きりになったものの、沈黙。

なにから話していいのか、どう話していいのか。さっき見たことを聞いてもいいのか…どこいってたの?なにしてたの?文香さんのところにいってたの?聞きたいけど聞いてはいけない気がするんだ。

「柑菜、ちょっと場所変えようか」

「あ、はい」

私たちは無言のまま人気の少ないところを探した。

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ついたのは、もう使われてない空き教室。

私と悠梨がよく来るところで。
ここなら人があまり来ないし……。