「柑菜ばいばーいっ」

「うん、ばいばーい!」

悠梨は、今日も放課後デートらしい。
ほんと仲いいね、あの二人は。
もう結婚しちまえっ!

私もすこし、恋とかしてみたいって思うよ…。
ただ、恋愛の感情とかよくわかんないんだよね……。

♪~♪♪〜♪~

真守さん?!
なんで、私の電話番号…
とりあえずでないと!

「はひっ、もしもしっ」

か、噛んだっ…
まだ、クラスに残ってる数人に見られたし…恥ずかしいっ//

『ハハッ、もしもし~』

わ、笑われた…。

「あの、どうして私の番号を?」

『柑菜ちゃんのお母さんに教えてもらってたんや』

そうだったの。ママってば勝手に…。
まぁ、いっか……

「真守さんどうしたんですか?」

『今、柑菜ちゃんの学校の前なんやけど…もう降りて来れるか〜?』

「え、あ…今から急いで行きますっ!」

『あんまり、急ぎ過ぎて転ばないようにな~。ほな、後でな』

ツーツーと、切れた音が聞こえる。
やばい、待たせてるから行かないとっ!

私は、ダッシュで学校を出た。

「はぁはぁ…はぁ…」

この距離で息切れって、走るの苦手だからってだけじゃないと思う。
もう、年なのかもしれない…←

ん?
校門の前に人だかり…?
しかも…女子だけの。