「じゃあさようなら~、真守さん!あ、柑菜もね〜」

え、私は後付け?!
もう、玲奈ってば…。

「じゃあ、俺らもお母さんとこ行こか」

真守さんは、私の手を引いて歩き出す。

真守さん、あとで玲奈とメールするのかな…
もしかしたら仲良くなって私なんてどうでも良くなるかもしれないっ…。

私の頭の中では、
お母さんのことなんてもうどうでもよくなってた。玲奈のことで頭がいっぱい。

「柑菜?大丈夫?」

お店を出て少し歩いたところで、
真守さんが顔を覗き込んできた。

「え、あ…はいっ」

また、心配ばっかりかけて…
もうダメだな…私。
私ばっかりヤキモチばっかり。

「ほな、行こか」

帰ってこいって言われても、
今の私は真守さんから離れたくない。