「え、なに図星~?」

「柑菜帰るよ」

気づけば真守さんが上まで迎えに来てた。

「え、、まって…柑菜、誰?!紹介してっ!」

がしっと私の肩を掴んで揺らしてくる玲奈。
痛い痛い……

「んーとね、真守さんって言って私の…か、彼氏っ//」

「へー!真守さんっていうんだっ!よろしくお願いしますっ!真守さんっ!!」

気づけば、玲奈は真守さんの手を握って上目遣いしてみてる。
え、ちょっと…玲奈??
私の彼氏っていうの聞いてた…?

「連絡先教えてくださいよっ」

「え、玲奈っ」

「なに、ダメなの?」

…え。
ダメかって聞かれたら…ダメって言えない。
真守さんのことだからさ……彼女の私が口出すことじゃない。
すごく、嫌のに……な。

「スマホ借りますねっ」

「あ、ちょっと…」

玲奈は、真守さんのポッケからスマホを抜き取る。大きめのうさぎのウェディングストラップがついてるから簡単に取られてしまった。
正直そのストラップに触って欲しくなかった。
二人のお揃いの思い出が詰まったものだったから。