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~真守 side~

「ほら、勉強せんと今度こそ卒業できんくなるで?」

「えー、もういいよーってかさ、柑菜ちゃんとの話きかせてよ!」

はぁ?柑菜との?
話すことなんてなにもないんやけど…多分。

「そーゆー、お前は?悠梨ちゃんとラブラブなんやろ?」

「ふふっ、ご名答!昨日もさ、もううちに泊まって行ってさ!もう、寝顔可愛すぎるんだよ〜っ」

「あ~はいはい。こんな暑いのに、そんな惚気話聞かされたらもっと熱くなるわ」

…寝顔なら、こっちだって毎日みてるっつーの。柑菜の寝顔天使なんやで?

「寝る前のキスとか〜照れながらしてくれるとことかほんと可愛い。あいつはツンデレだっ」

「あー、確かに悠梨ちゃんツンデレっぽいなぁ」

それは、納得できるわ。
柑菜は普通に照れ屋…やな。

「で?で?!付き合ってから、なんか変わったこととかあんの?!」

「いや、なんも変わっとらん」

「いや、変わらないわけ無いでしょ!好きな女といるんだよ?そりゃあ、もちろんあんなことやこんなことしたくなるでしょ?!」

…まぁ、ならないって言ったら嘘になるけどな。俺は、そんなことより…なにより、

「あいつのこと傷つけたくないからな」


あいつの泣き顔はみたくない。
ましてや、自分で泣かせたとかなったら…
ほんとに辛いわ。