布団にそっと入ってくる真守さん。
布団が動く度私の心臓もだんだんと早くなる。

隣に、真守さんがいる。
そう思うと、さらに体温が上昇する。

目が慣れてきて、真守さんの背中が目の前に見えた。

大きい背中だなぁ。
男の人背中ってこんなにおっきいんだ。

「柑菜ちゃん…俺の背中なんかついてるか?クスッ」

「ふぇっ?!」

なんで、見てることわかったのっ!
まさか…超能力者……。

「視線をすごい感じただけや」

「ゴメンナサイ」

あんまり、見られるの嫌だよね…。


「なんも、怒っとらんよ」

よかった、安心したァ。
なんか、安心したら眠くなってきちゃった…。

「はい。今日は、ありがとうございました…おやすみな…さい…」

「おやすみ、柑菜ちゃん…」

なにか優しいものが私の頭をなでた気がした。