────────────

「お邪魔します…」

「あ、テキトーに座って」

えっと…ここって……
「翔さんの家?」

「そう」

そうって…不法侵入になったりしないよね?

「ココアでいいよね?」

「あ、うん…」

え、なんか慣れてる?

…もしかして、だけど。
悠梨って、悠梨ってさ……

「翔さんとここに住んでるの?」

「あー、いや時々来る程度?週5?」

え、それ時々じゃなくない?
それ…頻繁っていうんだよ、悠梨。

「でもさ、言っちゃうとさ?柑菜は同居しちゃってるわけだからさ?」

あ、そっか…
翔さんと悠梨が住んでても驚くことじゃないんだ。私、付き合う前から同居してたわけだし…


「で?なしたの?」

「あ、だからその…悠梨は……翔さんと…き、キスとかしたのかなぁ?って…////」

「あー、うん。したよ?」

ふーん、したんだ~。
って、「え?!」

……なんで、そんなサラッと言えちゃうの?!

「何驚いてんのよ?柑菜だってしたでしょ?」

私は悠梨の一言にブンブンと首を横にふる。
まさかまさか…出来るわけないよっ//