「真守~、迎に来た〜…って、なんでその子のこと抱きしめて…」

「あ、梨花。すまんな、そっち戻れへんわ。柑菜と一緒いたい」

…梨花さんの目には涙がたまる。

「あっそ!真守のばか!もう知らないっ!」

ざっざっと、砂の音を鳴らしながら戻っていったとおもったらまた、わたし達の前に戻ってきた。

「…お、おめでとう。こんな、真守だけど…仲良くしてやってね…グスッ……柑菜ちゃん…だから、譲ってあげるんだからぁ~」

そういうと、また走って行ってしまった。

……やっぱり、梨花さんも真守さんのこと好きだったんだね…申し訳ないことしちゃったかも……。

梨花さん、ありがとう。
そして、ごめんなさい。