い、痛そう…。

「かーけーるー。お茶できたでー」

真守さんが翔さんに出したのは、
コップにお茶の粉が入ったもの。
え、それは…っ!

「え、真守…なんの嫌がらせ……」

「嫌がらせ?そんなことしてへんけど…」

黒い笑みを浮かべてる真守さん。

「翔…いいから、そのお茶飲みなさいよ。さっき喉乾いたって言ってたわよね?」

さらには、悠梨まで翔さんにそういう。
笑っているものの目は、笑っていなくて…。

「いや、うん!潤った!めっちゃ、潤った!」

「何がかしら?それは、喉が潤ったんじゃなくて…目が潤ったんじゃないかしらー?」

…3人とも仲良しだな。
これは、楽しいキャンプになりそう!

「あれ?湯呑どこいった?」

あ、湯呑!!
…そうだ、さっき割っちゃったんだった…。