家にでも帰って…
女子力あげる努力でもしようかな…。

「あー、すまん。俺、用事あるわ。あと翔も」

…え?真守さん?

「え?でも…もうみんな行くき満々で…」

「俺、先に約束あんねん。行くなら俺ら抜きで行ってきてや~」

真守さんの言葉に、
私も梨花さんも驚きの顔をする。

「悪いな、梨花。」

「あ、うん。大丈夫だよっ!用事って?旅行かなにか?」

「ほかの子と海でキャンプすんねん。だから、かぶるし…約束破るわけいかんしな。大切な約束やし」

…海でキャンプ。
あ、私と約束した…。

大切な約束。

その言葉が嬉しくて、その言葉が脳内を駆け回る。


「翔も行くんだー。わかったよー、参加したくなったらいつでも連絡してきてね!お邪魔しましたっ」

「おう、気つけろよ」

ぽんと、梨花さんの頭を撫でる真守さん。
そして、玄関まで送る。

…仲良しだな、ふたりって。

一体どんな関係なの?
ただの友だち?
それとも、好きどうしなの?

わかんないよ……。