「んん…」

なんだろう、寝心地がいい。
すごく優しい感じがする…。

あ、そうだ。
私、寝たんだった。

いつもとは、違う。部屋の隅で。
気づいたら寝てたんだった。

なのに、なんでこんなに心地いいの?
まるでいつも寝てるように。
ううん、いつもより心地がいい。

夢の中だからかな…。

そっと目を開けると、
目の前には真守さんの顔があった。

そして、
私は真守さんに抱きしめられている。

私がいるのは、
いつものベッドの上。

だから、心地よかったんだ。
夢の中なんかじゃなかったんだ。