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二人きりになった個室。

「……」

「……」

無言の時間が続く。
き、気まずい……
さっきまで、普通に話してたのにっ

「あのさ、その返事…聞かせてくれる?」

い、いきなり本題?!
前置きとかないわけ…?
こ、心の準備が……

「…えっと、ごめんなさい」

「うん」

このあとなに言えばいいんだろ。

あ、そうだ。
悠梨に話したように思ったことを素直に優しく伝えれば…

「…その、千聖は小さい頃から一緒にいて…大切で大好きで……でもね、やっぱり恋愛対象じゃなくて、、私には好きな人がいるの…」

「うん…困らせてごめんな」

「いや、私がごめんなさい。千聖、私のこと好きになってくれてありがとう」