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「じゃあ、放課後デート楽しんで」
悠梨は、それだけ言うと…
帰ってしまった。
なんかあっという間の学校だったな…
そして
教室には…私。
と、もう一人…
千聖がいた。
まだ、助かったのは千聖が居眠りしてたこと。
周り掃除してても寝てて…すごいと思った。みんな、困ってたけどね。
わたしも千聖が、
起きる前に帰らないと…
「あ…」
パチッと千聖と目が合う。
一歩遅かった…!!
「俺の顔…なんかついてる?」
あ、ぼーっと見つめちゃった。
「いや、ついてないけど……」
なに、すごく気まずい~〜~っ
告白されたらこんなに意識しちゃうんだね……あ、返事しなくちゃ。
「あの、さ…千聖……告白の返事なんだけど…」
「あ…わりぃ、もうバイトに遅刻するから行くわ…じゃーな」
えっ…
なに、スルー?なの…?
それも…避けてない?私のこと…

