それなのに、
私のこと好きなんて…

ないない…絶対ありえない。

うん、きっとこれは夢だよ。

「千聖…俺は本気だからな」

やっぱり、夢なんかじゃない。
そして嘘でもない。
私は知ってるもん…。

千聖の真剣な目を…顔を。

けどね…
私には、好きな人がいるんだ。

「…返事は、遅くてもいいからっ……じゃあな」

千聖は、ダッシュで公園からいなくなった。
あれ?送ってくれるんじゃ……

…でも、仕方ないか告白の返事されてないのに帰るのって…ね。

あ、私告白されたんだ…。

今更だけど、
なんだかすごく恥ずかしい。
明日から、千聖のこと意識しちゃいそうで…話とかできなそう…だ。

ふわふわとした足取りで、
家に向かう私…
驚くことあり過ぎたな。