「なぁ、柑菜?」

耳元で囁かれ、
ドキッと跳ね上がる心臓。
高くなる体温…真っ赤になる顔。

「先生?//」

「その男…誰?」

携帯を指差して囁く。
耳元で話されてるせいか、耳が熱い。

「なぁ、誰なの?」

「…ッ//」

「耳まで赤くして…かわいい」

先生…なんか…今日、変。

大嫌いな先生に…
なんで、こんなにドキドキしてるんだろう…

「なぁ?柑菜、そいつに会いに行きたいから帰りたいの?」

こくん。っと頷く。
だって、ほんとのことだから…

「じゃあ、返せない」

「えっ…」

いきなり、先生に抱きしめられた。

「オレのものになれよ」

そういって、顔を近づけてくる先生。
え、ちょっ…//

「せ、先生っ…や、やめっ//」