「さてと…」

ベッドに二人で向かい合うように座っている。

「何があった話してみ」

「あのね…真守さんと……その…さようならすることになったらって考えたの…」

言葉を発するたびに、
涙がポロポロと流れてくる。

「うんうん…」

「ままが、帰ってきたら…同居生活終わっちゃうから……ばいばいしなくちゃ……せっかく、仲良くなったのに…」

「そうだよね」

「どうしよう…」


なにが、どうしようなのかわからない。
こんなこと、どうしようもないこと。

「好きにならなかったら…離れたくないとか思わなかったのかな」

多分そうだよ。
好きじゃなかったら、またね。さようなら。それで終わりだったかもしれない。

好きになってしまったから、
ダメなんだ…。

「それは、違うよ。好きじゃなくても、大切だとか…存在が大きくなると離れたくないって思うもんだよ」

「そうなの?」

「柑菜にとっての真守さんは…大きな存在なんだよ」

大きな存在……