「真守さんっ」

「柑菜、よかった…無事やったんか。翔、柑菜を連れてくときは一言言ってくれへんと…不安でかなわん」

ふぅーっと、ため息をつく真守さん。
そんな、真守さんをスルーしてえへへっと笑う翔さん。

「あのねー、俺と柑菜ちゃん…ひとつ上の仲になったんだよね〜っ」

ねーっと、同意を求めてくる翔さん。
まぁ、確かに“普通の友達”から“大切な友達”にランクアップした。


「まぁ、仲良くなりました!大切関係?みたいな」

「え、それって…付き合ってるってことか?」

「ま、まさかっ!わたしには、好きな人いるんでっ」

慌てて誤解をといたら、
逆に怪しく見られたりしてっ

「そうなんか…ほな、帰ろか。翔は、徒歩で帰れよ」

真守さんは、私の手を引っ張って車に向かう。

あ、ほんとに翔さんおいてかれちゃう!