「翔さんが、許可とったんじゃ…」

『それは、翔の嘘や』

え、嘘??

『まぁ、詳しい話は…後で。もうつくからそこで黙って待ってて』

それだけ、
言われるとプツンっと切れた電話。

「あ、終わった?やっぱり真守怒ってた?」

「…か、軽く?…翔さん、真守さんに許可とったんですよね?」

だが、翔さんは横に首を振る。

「か、翔さんっ」

「クスッ、ごめんね…真守だったら絶対ダメって言ってたからさ…」

ポンポンと、頭を撫でる翔さん。
いや、なんかそれで場の雰囲気を良くしようとしてるのバレバレですからっ!

「はぁはぁ…はぁ…」

「ま、真守さん!」

息を切らして、公園に入ってくる真守さんが見えた。