家の近くの公園についた、わたし達はベンチに座りながら飲み物を飲む。

「今日は、楽しかったね〜」

「はいっ、誘ってくれてありがとうございます」

「あのさ、いきなりだけど…大事な話してもいいかな」

翔さんの表情は、電灯の光で薄暗くしか見えない。

「いいですよ」

なんの、話されるんだろう…。

「あのさ、俺…柑菜ちゃんのことが好きなんだ」

「あ、そうなんですか……えっ?!」

翔さんが、私のことを好き?
いやいや、まさか!!

「クスッ、やっぱり柑菜ちゃんらしい反応だ」

え、どんな反応…。
初めての告白についていけない私。

「ねぇ、柑菜ちゃん…俺は、あった日から一目惚れしたんだ。一緒にいる度に…柑菜ちゃんでいっぱいになる…俺と付き合ってください」

翔さんに告白されて、気持ちは嬉しい…

でも、わたしには、好きな人がいる。
だから、伝えなくちゃいけない。

嘘でも、二つ返事すれば後悔するし…相手にも…翔さんにも悪い。

「あの…っ…わ、私っ…翔さんとはお付き合いできませんっ…ご、ごめんなさいっ」

わたしは、ベンチから立ち上がって頭を下げる。

「私には、す…好きな人が、いて…そ、それで…は、初恋だから…初恋大切にしたくて…だからぁ…そ、そのぉ…」

テンパり過ぎてなにを言ってるのか…自分でもさっぱりわからない。

「真守…」

真守さんの名前を呼ばれて、ドキッと跳ね上がる心臓。

「でしょ?…好きな人って」

ば、バレてる〜っ//
ど、どうしよう…このままじゃ、二人の仲が悪くなるっ…

「安心してよ、真守は…俺が柑菜ちゃんのこと好きなの知ってるし…俺、柑菜ちゃんが真守のこと好きなことも知ってたから」

じゃ、じゃあなんで私なんかに告白…