「あ、あの…翔さんっ…その…は、破産とかっ…しないですよね…?」

「破産?あぁ…するかも…クスッ」

え、破産するの…?
どうしよう、翔さんが生きていけなくなったら…私のせいだ。
そ、そうなったら家に住んでもらうしかないよね…うん、そうしよう。

「も、もし…家に住めなくなったら私の家に住んでくださいねっ…あの、破産の理由が私のせいなので…」

「ありがとう。嬉しいけど、ゲームセンターで破産はしないよ〜」

「え?!じゃあ…」

「うん、嘘」

ケラケラと笑ってる翔さんとは、別に私はすごくホッとしていた。

「翔さん、今から冗談禁止ですっ」

そうすれば、焦る心配もないっ!

「えー、あ…うん、わかった。ねね、柑菜ちゃんてさ…かわいいよね」

「だ、だからっ//冗談は禁止です//」

「冗談なんかじゃないよ、本気」

…嘘だ//
可愛くないもんっ//

翔さん、ニヤニヤしてるし…ただ私をからかいたいだけなんだよっ