「千聖も、この天然ちゃんに苦労してるね…」
「まぁ、な」
なになに?
二人で、こそこそ話しちゃってさ。
♪~♪♪~
あ、メールだ…誰だろう?
真守さんだったりして……
なんだ…翔さんか。
私は少々落ち込みながらも、メールを開く。
【今日、俺とデートしてください。 翔】
……デート?
翔さんと?デート?
私の頭の中では、“デート”という単語がぐるぐる回っている。
「おーい、柑菜?大丈夫?」
悠梨に声をかけられて我に返る。
「うん、大丈夫だよ」
とりあえず、晩御飯のこともあるし…真守さんに許可得なくちゃ。
【真守さんに聞いてみないと… 柑菜】
すると、すぐ返信が来た。
は、はやい…びっくりした…
【あ、真守には許可とってるから!じゃあ、四時に迎に行くね 翔】
半強制な気がする…。
ってか、真守さん許可したんだ…私と翔さんがデートすることなんにも思わないのかな…あ、思うわけか…付き合ってるわけでもないのに…