それも、私に見せつけるように。




それが辛くて、私は顔を伏せてしまう。




負けたような気がするけど、そうでもしないと泣いてしまいそうで。




断ってほしい。




私だけを見てほしいっ。




だけど佑樹くんはいつも同じ答えを言うんだ。




今日もきっと。




「…いいよ。どこで遊ぼうか」




ほらね。




今日も同じこと言うんだろうなーってどこかで諦めている私がいたのも事実。




だけどそれでも、断ってくれると信じていた私もいたんだ。




…佑樹くんは、私が嫌いになったんだろうか。




高校の入学式で一目惚れした私は、ずっと佑樹くんと話してみたくて。




その広い背中を目で追っていた。




告白された時は本当に嬉しかった。




だけど今は…。




もう私にチャンスはないのかな?