「はぁ…はぁ…」



さすがに疲れた…っ。



って、ここ東館じゃん。



本館から東館まで結構離れてたよね?



うわっ、どうりでしんどいわけだ。



はぁ…。



落ち着いてきたし、教室に戻ろうかな。



尚にも謝らないと…。



裕樹くんは…気にしていないだろう。



今までだって、同じようなことはあったけど何も言ってこなかったし。



私のことなんて…どうでもいいんだ。



━━ガラッ



「…っえ?」



横にあったら教室のドアが開いたと思ったら、いきなり腕を引かれた。



入った瞬間、ピシャリとドアは閉まってしまった。



え?え??



何が起こってるの?