やっぱり、渡そう。




そう心に決めたのは、

バレンタインの2週間も後だった。





2週間、リカは悩みに悩んだ。




森下にお菓子を渡して、自分の事を知ってもらいたい。

でも、特になにもない日に渡したら、変なやつだと思われないか。

いや、それでもいいから森下先輩と少しだけでも話したい。

先輩が自分を全く知らなかったら、それはすごく迷惑になってしまう。