バレンタインはもうとうの昔に過ぎている。 リカは、森下が好きで好きで、 バレンタインのお菓子を作ったものの、 緊張で渡せなかったのだ。 2人は仲がいいわけではなく、 むしろ、森下がリカのことを認識しているかどうかが不安になるほど ほんの数回しか話したことがない。