駆け寄ったチカを抱き上げ、森下智紀は言った。




「お?なんかいい匂いだ。

チカからパパに、プレゼントか?」





「えー?違うよ!
チカはレン君にあげるの!

パパのは〜、ママが作ったよ!!」





「やったー!ママのブラウニーは美味しいんだよな〜」




「ん?
なんでパパはブラウニーって知ってるのー?」





「あっ…。うん、パパはなんでも分かるんだぞ」