「貴方がこの店に選ばれたからです。」
「………えっ…?
俺が店に選ばれた…?」
ど、どういうことだ…?
「………………貴方は、何千何万人の中から…
選ばれたんです。」
「…………あの…
ちょっと、分かんないんですが…
何を基準にして…
僕は、選ばれたんですか…?」
意味が分からない…
「……………さぁ?
僕にも分かりませんね……」
「…………」
ん…?
コランさんの言葉に…
カーラさんが、一瞬睨んだ気がした。
「それでですね。
その中から選ばれた人は…
願いを叶えてもらえる…ということだったんですが…
僕は、悪魔です。
もちろん、願いを叶える変わりに…
命を…魂を貰うはずだったんですが……
僕と取引は、嫌なんですよね…?」
コランさんは、悲しい顔をして僕を見てきた。



