チリチリチリチリ!
目覚まし時計が鳴り響く
「う、うるさい」
カチ
※まだ眠たそうに目をこすりながら目覚まし時計を止めたこの少年は、斎藤春香だ。
「ねむい」
※そう言いながらも規則正しくこの時間に起きている。
「おはよう」
誰もいるわけないか
あの日から俺は一人だ。
いつも人間は、俺から大切なものを奪ってく。
あぁ、こんなんじゃ学校に着いた時変な奴ってあやしまれるしっかりしないと!
パン!
そう言って顔面を叩いて気合を入れている春香