私はベッドに腰掛ける。




すると携帯が鳴った。




野乃葉ちゃんからだ。



「もしもし」


「柚衣ちゃん〜、今日はごめんね〜」


「どうして謝るの?」


「最後に泣いちゃった〜」


「気にしないで・・・」


「柚衣ちゃんと〜、中園君の〜、邪魔しちゃうと大変だから〜」


「別に野乃葉ちゃんと琉生が付き合ってもいいんだよ」


「中園君は〜、柚衣ちゃんのことが大好きだよ〜」


「どうして分かるの?」


「昔から〜、分かってたよ〜」




野乃葉ちゃんはいつからそう思ってたんだろう。






私は詳しくは聞かず、『おやすみ』を言って電話を切った。