私達の食事はいよいよ重箱の三段目に達した。



「もうだいぶおなかも膨れたけど、三段目には何が入ってるの?」



沙耶ちゃんが私と野乃葉ちゃんの両方を見て言う。



「柚衣ちゃん。開けてみて〜」


私はそうっと重箱の二段目を取った。





「何これ?」


「これは〜きっと〜子豚の丸焼きだよ〜」


「予想通りでどうするの!」


「何だ? 今の?」


「あっ、いや何でもないの」



私は両手を振って必死に誤魔化す。






結局私達は死にそうになりながらも全ての料理を平らげるのであった。