告白作戦っ!

「大丈夫だった?」


「目が回っちゃった。草壁君も目が回った?」


「僕は小学校の頃フィギュアスケートを習ってたからこういうのは大丈夫なんだ」


「あっ、そうなの」






私はふらつきながらカップを降りる。





「俺は二度とこんなハードな乗り物には乗らねえぞ!」



琉生もかなり回転したみたいね。





あれ? 野乃葉ちゃんが腕にしがみついていない。




野乃葉ちゃんは出口とは別の方向に歩いていく。




それどころじゃないのか。






「どうやらコーヒーカップは失敗のようだね」


「何が失敗なんだよ」


琉生が沙耶ちゃんに聞く。



「まあ、いいから」


適当にごまかす沙耶ちゃん。




「ねえ、二人が同じ思いをしなければ、吊り橋効果ってないのかな?」


「たぶんね」



沙耶ちゃんの冷静な一言で私はさらに落ち込んだ。



「でも、今度は大丈夫」


「今度は何に乗るの?」


「お化け屋敷だよ」




え・・・私苦手なんだけど・・・






そう言えばここのお化け屋敷って怖いので有名なんだよね。