「秀でたものを持ってる人も魅力的だな」



私の得意なもの、得意なものっと・・・

ない! 私って秀でたものがない!


「皆さんは何か秀でたものはありますか?」



ええ〜!!



どうしよう。何もないよう〜



「では、まず中園君から」


「俺もかよ。俺は車のことなら何だって知ってるつもりだ」


「じゃあ、夏上さんは?」


「あたしは心理学が好きで心理学の本をたくさん読んでるよ」


「では、次に春野さんは?」


「私は、手芸が得意なの〜。特にクロスステッチの刺繍が大好きなんだ〜」


「最後に百瀬さん」


「えっと、私は秀でたものはない・・・です・・・」


「何かない? これは誰にも負けないよとか?」


「ええ〜・・・ わからないよ」


「そっか。じゃあ、君が一番好きなことは?」