「何言ってるのさ。草壁君に抱きつくチャンスじゃない」


「ええ?! そんなことできないよ」


「それは平常心では無理だよね。でも、ピンチの時は?」


「そっか〜。でも嫌われないかな・・・」


「大丈夫、状況が状況だから許されるって」




私は何だか嬉しくなってきた。






待ち受けるジェットコースターがどんな恐ろしいものかも知らないで。