告白作戦っ!

全員そろった私たちは遊園地行きのバスに乗り込んだ。




あいにく車内は家族連れが多く満員だ。



椅子に座ることもできず立ったまま行くことに。






「20分くらいで着くそうだよ」



と草壁君がさわやかな笑顔で言ってくれた。


あなたと一緒なら何時間でも大丈夫です。






それにしても、お弁当を入れたバッグが重い。



床に置くのも嫌だし、どうしよう。




私はふと琉生に目をやる。



そして、そっと近付き小さな声で囁いてみる。




「ねえ、もし可愛い女の子が重い荷物持って苦しんでたらどうする?」



「持ってやるに決まってるだろ」


「はい」




私はバッグを琉生に差し出す。