「じゃあ、僕のことを『草壁君』じゃなくて『裕哉』って呼べる?」


「もちろん、呼べるよ」


「じゃあ、言ってみて」


「ゆ、ゆう、ゆう・・・」



私の顔は真っ赤を通り過ぎて茶色くなってきたように思う。




このままだと鼻や耳から血を吹いて倒れてしまいそう。



「どう、なかなか言えないだろう?」


「だって、今日初めて話したばかりなのにー」


「そう、付き合いの歴史が違うんだよ」


「そんなのすぐに慣れてくるから」


「中園君は君のことが好きなんじゃないかな」


「そんな話は聞いたことがないよ」


「これから聞くよ。きっと」





琉生は普段どんな話をしているのよ。






もう、せっかく告白したのに〜!






結局、振られた形になってしまった。