なんでこうなるの。






気が動転している私は沙耶ちゃんになだめられ、ようやく落ち着きを戻していった。




「どうしよう」


「とにかく先生に聞いてみようよ」



私たちは職員室へと急いだ。





そして担任の松島先生を見つけると慌てて話しかけた。



「先生。草壁君にぶつかったの私です。草壁君はどうなったんですか?」


「あなたがぶつかったの? てっきり柔道部か相撲部の男子がぶつかったのかと思ってたわ」




どういう意味よ。




「草壁君なら大丈夫よ。軽い脳震盪を起こしただけらしいわ」


「本当ですか。良かった〜」


「私、謝りにいかなくちゃ。先生、草壁君はどこの病院にいるんですか?」


「市民病院だけど、あなたが行く頃にはもう家にいると思うわ」


「じゃあ、家に行った方がいいのかな?」


「明日は学校に来るそうだから、学校で謝ったら?」