「私も柚衣ちゃんのこと大好きです。いや、愛してます。だから喜んでお付き合いします」


「え??」




私たち3人が驚いていると、遥香ちゃんが私の肩に手をかけ抱きついてきた。



「今のは冗談だから」


「今更そんなこと言っても信じませんよ」


「いや、本当に」


「何を言っても無駄ですよ。今の告白は本気だったと確信しましたから」


「まあ、とにかくこの手を放して欲しいな?」


「もう、離れないです」


「沙耶ちゃん、野乃葉ちゃん、何とかしてよ!!」


私は後ろを振り向いて叫ぶ。




「何とかって言われても・・・。まさかこういう展開になるとは・・・。ねえ」


「そうだよ〜」






昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴って、ようやく遥香ちゃんは離れてくれた。






それ以来、遥香ちゃんは私の前に度々現れるようになり、私の腕にしがみついたり私にすり寄ったりしてくるようになった。





ああ、草壁君との幸せな日々が遠のいていきそうで怖い。