「準備OK」



沙耶ちゃんの声が響く。



「がんばって〜」



野乃葉ちゃんも応援してくれている。






やらなきゃいけないんだよね。



私は意を決してゆっくりと遥香ちゃんに近付いていく。





私が遥香ちゃんの前に立つと、


「??」


とあどけない表情で遥香ちゃんが私を見つめる。



「ごめんね」



小さな声で言った後、私は深呼吸を一つして手を肩の高さまで上げた。







“ドンッ!”







「私、あなたのことが好きです。付き合って下さい!」


「はい!」




辺りに違和感のある空気が流れる。






「・・・遥香ちゃん・・・今なんて?」